木造住宅の魅力を伝える専門家として「木のソムリエ」という資格があります。(一般社団法人住まい教育推進協会認定資格)
木は身体にいい。木の家がいい。と思われ木造住宅を選択し建築されている方も多いですが、どのくらいの方が「木の良さ」「使われている木のコト」を知っているのでしょうか?
木造住宅を建築される方は「木」に期待しています。
その期待に答え、疑問点の解消やアドバイスを行い、木の良さをしっかりと伝えられる者に与えられる資格が「木のソムリエ」です。
私たちは、木材の魅力を広く知って頂き国内木材の自給率向上を目指し、また木から感じる豊かな生活を育んで頂きたいと願っています。
「持続可能な循環型建築=新民家(※1)」が日本の住宅のスタンダードになり、「住育(※2)」について考える社会になるよう推進して参ります。
※1 新民家とは
構造材の50%以上を国産自然乾燥材で建築するなど住宅耐用年数を延ばす工夫がなされた住宅で、将来解体する場合などは使用されている構造材を買い取ってもらう事が可能です。
※2【住育】とは
5つの「育」教育・知育・体育・徳育・食育・・・食べ物で子どもに教える「食育」に対して、家・住まいのことを考え学ぶことを「住育」と言います。家とは本来「家族で幸せに暮らす基本の場所」です。多くの場合ローンを支払いながら、苦楽を家族で共にして過ごします。そして子ども達は巣立ち新しい家庭を持ちます。
そして、新しい命が誕生します。多くの住宅は30年弱で解体&廃棄されています。想いはそこでクリアされてしまいます。大人になり、家族と暮らした写真のみが残ります。子ども達に、経験を話してあげることは難しくなりました。
「自分の子どもの頃の面影が残れば違った教育が出来る」のではないか、学校では学べないことを「親として伝えることが出来るのではないか?」視点を変えてみると「環境問題」も【住育】で考えることが出来ます。森林は二酸化炭素を吸収し酸素を放出します。そして木材は炭素を溜め住宅に使われます。木材を再活用することは二酸化炭素削減に繋がります。森と住宅から環境を考えます。それは「もったいないの心」を育てることにも繋がります。